飛田洋さん

なにくそ!俺はここにいる140

京都府 飛田洋さん(70歳)

飛田洋さんは、平成10年11月に脳梗塞を発症しました。

完全四肢麻痺、構音障害、嚥下障害を認め、入院中に胃ろう造設術、気管切開術が施行されました。平成12年6月に在宅へ移行され、かすかに動くようになった指先でパソコンを操り、創作活動を続けています。

毎日書きためたものは、月刊誌としてまとめられ、製本されています。

【雑文暴論】⇒   ペグの交換

ペグの交換時期が来た。十五年程、お世話になっている。

最初の装着は入院中の事で記憶が定かでない。胃カメラに
気をとられていて装着していたのを忘れていた。当初は、
点滴袋もどきを腰に着けたのかと思っていたが風呂に入り
理解出来た。退院後は自宅のベッドの上でペグの取替を、
TV見ながらして貰っている。栄養バランスが良いので
極めて健康的に問題なく、お蔭さまで元気に過ごせてます

【俺流・文句と違う・ぶんくやで】

※ 意味深に 文句を詠むが わかるかな

※ 軍を呼び ソチより困る ウクライナ

※ 考の字の 意味が遠のく うすれ行く

※ 嚥下せず 咀嚼もせずに 明け暮れる

※ 視察して それで職務を まっとうか

※ 子供には 夢があるのに 見込みなし

※ 悪さにも 怒るつもりは まるでなし

※ ドロ試合 目くそ鼻くそ なじりあい

※ 笑うより 仕方ないのが 憂き世かな

※ 一人だが とても孤独と ほどとおい

※ 花粉とか 黄砂をまとい 見舞い来る

※ やる事を やらず頼みを 切り出すか

※ あの人は 政治してるか 名を聞かぬ

※ 騒ぎ立て 抗議やデモで ガスを抜き

※ 春めいて 次いで暑さに 見まわれる

※ 尻切れの 蜻蛉みたいで 見込みなし

内外とも多事多難ですね、責任のないのは気楽です。

短い春かも知れませんが皆様のご健康をお祈り申します。

平成26年4月1日(火曜日)

飛田 洋

ペグの取替

ラフにやれ


『一』
ペグの取替  なのですね
半年限りの  ペグの取替
 毎度の交換  たのみます
痛み感じぬ  テクニック
いつも信用  しています
『二』
ペグの取替  やりますか
半年ご苦労  ペグの取替
 半期で交換  する時期だ
長い付合い  だったので
別れ切ない  気がするよ
『三』
ペグの取替  ベテランさ
半年名残の  ペグの取替
 自宅で交換  ゆとりだね
別に意識を  持たぬ間に
知らぬ間に  終わってる
『四』
ペグの取替  なれてるが
半年経過で  ペグの取替
 自宅で交換  よろしくね
兎みたいな  こわがりは
TVで緊張  消している


『一』
どんな場面も  ラフにやれ
変にとるのは  サイテーだ
 いつも素直に  すんなりと
 聞けば争そい  起きぬから
  譲り合えたら  おたがいに
  そんな二人が  似合うのに

『二』
遠慮しないで  ラフにやれ
嘘と取るなら  サイテーだ
 だます事より  だまされる
 そんな損して  得たものは
  君の身につく  ものなのさ
  それが学びと  言うものさ

『三』
どんな時でも  ラフにやれ
悪く取るのは  サイテーだ
 暗くならずに  良いように
 プラス思考で  生きれたら
  それが理想で  ないかいな
  そんな暮しで  過ごしたい


私が死んだらどうなるの

我慢しんぼうなにくそだ


『一』
私が死んだら  どうなるの
 そんな嫌味は  聞かすなよ
  それは困るに  決まってる
だから長生き  しておくれ
 せめてひと息  つけてくれ
  お先に逝くよ  逝かせてよ

『二』
私が死んだら  どうなるの
 そんな不安を  持たすなよ
  それは予想も  してないね
だから元気で  いておくれ
 せめて暫らく  楽しなきゃ
  俺から死んで  はじまりだ

『三』
私が死んだら  どうなるの
 そんな悩みを  抱かすなよ
  それは思いも  してないね
だから優しい  ほほ笑みを
 忘れないでよ  いつまでも
  君から逝くな  あせるなよ


『一』
亀のあゆみと  言われても
我慢しんぼう  なにくそだ
 悲観は何にも  いらないぞ
 遅いが休まず  くりかえせ
継続してると  聞こえたら
期待に応えて  明日が来る

『二』
スズメの涙の  ヘマならば
我慢しんぼう  なにくそだ
 明るさ忘れず  やりこなし
 汚名を返して  見せるのさ
意欲と努力の  ダブルスで
希望の仕事に  取りかかれ

『三』
百足の使いと  言われても
我慢しんぼう  なにくそだ
 仕度に時間を  食いすぎて
 急ぎの役には  不向きだと
烙印押されて  いやならば
誰より励んで  やることだ

☆ 百足~むかで


サッサと眠れ寝なさいで

寝たきり爺と老いぼれ婆


『一』
サッサと眠れ  寝なさいで
眠りなさいと  言うけれど
赤子みたいに  ねむれるか
 何にもせずに  いるだけの
 疲れ知らずの  この身では
 こんな悩みは  屁とおなじ

『二』
サッサと眠れ  寝なさいと
眠りなさいと  言うけれど
眠くないから  ねむれない
 どう言う事か  知らないが
 予定あるなら  あせるけど
 何もないから  気にしてぬ

『三』
サッサと眠れ  寝なさいで
眠りなさいと  言うだけで
眠り込めたら  医者いらず
 こう言う事で  ありまして
 夜明待つ間の  つれづれは
 時間つぶしの  ひまつぶし


『一』
寝たきり爺と  呼びながら
老いぼれ婆が  ふざけてる
悪意ないから  良いけれど
あまり好意は  持てないが
 やたら苦労を  かけるから
 笑って許すか  まあ良いか

『二』
寝たきり爺の  これまでを
老いぼれ婆は  知り尽くす
嘘とごまかし  ないけれど
あまり上手に  生きられず
 やけに我慢を  強いたから
 辛抱しますか  まあ良いか

『三』
寝たきり爺の  連れ合いは
老いぼれ婆が  ふさわしい
少しばかりの  ひやかしで
それで疲れが  取れるなら
 いつも元気で  いるのなら
 黙って暮すか  まあ良いか

☆ 爺~じじい

☆ 婆~ばばあ

主治医より一言

<<ペグの交換>>

 あっと云う間の15年だったように思います。その間も色々と胃ろうで御世話になりました。

 平成16年6月には、京都に初めて導入した経鼻内視鏡を用いて胃ろう交換を施行させてもらったり(その後、胃ろう造設も経鼻内視鏡下で施行するのがスタンダードになりました)、在宅での胃ろう交換の際の胃内確認に、自作の硬性鏡で確認する手技を初めて施行させてもらったり(その成果は英文雑誌に受理されました)と、本当に感謝・感謝の15年間でした。

 今後とも、宜しく御指導の程、お願いします。

  • 京都の桜2014-1
  • 京都の桜2014-2
  • 京都の桜2014-3(哲学の道)

(写真をクリックすると拡大表示します) 

撮影者:岡野均先生(京都府)