飛田洋さん

なにくそ!俺はここにいる160

京都府 飛田洋さん(72歳)

飛田洋さんは、平成10年11月に脳梗塞を発症しました。

完全四肢麻痺、構音障害、嚥下障害を認め、入院中に胃ろう造設術、気管切開術が施行されました。平成12年6月に在宅へ移行され、かすかに動くようになった指先でパソコンを操り、創作活動を続けています。

毎日書きためたものは、月刊誌としてまとめられ、製本されています。

【雑文暴論】⇒プリンター

戦中生れの戦後育ちと来たら、頑固でアナログ人間で困る

かく云う私も14.5年前までは、パソコンやプリンターに
関らぬ仕事で生きて来た。懐かしいブルーカラーである。

介護度五で意思伝達の出来ぬ私が自宅療養で指が動き出し
そこで主治医の薦めで電の進とやらパソコンもどきの介護
用品を試行錯誤で操ってはいるがプリンターには困ってる

ここ1.2年不調で、たかが七枚のプリントアウトに1時間は
取られる。それも女房に指示して叩いたり押さえたり。

先月は、機嫌が悪く、二進も三進も行かず送稿がおくれた。

今号も、薄氷を踏む思いで、完了するまで気が抜けない、

来年から、書き流しでなく 一度推敲して送稿させて貰い
マイナーチェンジのつもりだが悪くすると年貢の納め時。

【俺流・文句と違う・ぶんくやで】

※ 世の中は 知らぬが仏と ぶんく詠む

※ 不便でも 慣れるが喜び 増えている

※ 結果聞き 明日の自分に ふさぎ込む

※ 垢浮かせ 何日ぶりかの 風呂に入る

※ 勝ち誇り 天狗の野球か ふざけてる

※ 冬らしい 寒さに挑んで 吹き飛ばせ

※ 年を取り 無惨に極まる ぶさいくん

何処に居てても、何をしてても、人間生き死にはわからぬ

テロとの遭遇も時の運。ご健康をお祈り申し上げます。

平成27年12月1日(火曜日)

飛田 洋

≪下の下の下≫

≪記憶の限界≫

二行きめる
『一』
自分がやれば  直ぐなのに
 遠くの他人ひとを  呼びつけて
  仕事さすのは  下の下の下
口は出しても  手は出さぬ
 それに限って  こだわりと
  愚痴と文句の  言いがかり

『二』
その時その場  済ませれば
 何にも他人の  手はいらぬ
  それを承知は  下の下の下
他人を雇わず  無理なのを
 横で見てたら  わかるけど
  俺は避けたい  とばっちり

『三』
自分がすれば  良いものを
 忙しいせわしい他人に  押しつけて
  勤め果たさぬ  下の下の下
粗はさがして  誉めはせぬ
 下手な気性の  とらわれは
  相手気にせぬ  八つ当たり

二行きめる
『一』
ベッド暮しを  してるから
 まんねん床で  寝てるから
 同じテーマー  くりかえす
刺激すくない  この部屋で
 字引持てずの  辞書引けず
 記憶たよりの  行き止まり

『二』
ベッド暮しが  つづくまま
 老いぼれ軍に  はいりそう
 何かテーマー  ないものか
TV見てても  テロップや
 ポップ貼り紙  読みあさる
 記憶まかせは  ダメだろか

『三』
ベッド暮しで  飽きたから
 マンネリ病に  なりそうで
 違うテーマー  見つからぬ
見舞来るのは  たまにだけ
 介護するのと  出会うだけ
 記憶たよりは  無理らしい


≪困った親父≫

≪ベル外れ≫

二行きめる
『一』
よれよれ爺と  呼ぶけれど
 困った親父と  言うべきだ
朝は起き抜け  手を取らせ
余念ないのが  パソコンだ
 後は知らぬと  かかわらず
 全て無視して  文字あそび

『二』
よれよれ爺と  言うけれど
 困った親父で  ないらしい
昼はペグして  ナガラする
相手するのも  パソコンだ
 何があろうが  なかろうが
 世間無視して  ひきこもり

『三』
よれよれ爺で  悪しからず
 困った親父で  ごくつぶし
夜はむせ込み  派手だけど
気分晴らしが  パソコンだ
 不安不手ぎわ  聞き止めて
 家族無視して  ひまつぶし

二行きめる
『一』
ベルが外れて
ベルが外れて  連絡つかぬ
 助け欲しくて  たまらない
むせて布団を
むせて布団を  飛び出して
 朝は冷えてて  たまらない

『二』
ベルが外れた
ベルが外れた  辛抱ならぬ
 無駄な工夫に  泣けて来る
トイレ時間に
トイレ時間に  あせるのに
 誰も来ぬので  泣けて来る

『三』
ベルが外れて
ベルが外れて  収拾つかぬ
 予想出来てた  トラブルだ
油断していた
油断していた  気のゆるみ
 甘さから来る  トラブルだ


≪玄関テレビでひまつぶし≫

≪下手な作詞はしてるけど≫

二行きめる
『一』
店番しながら  詞を書いて
玄関テレビで  ひまつぶし
 寝るより楽は  ないけれど
 何もせぬなら  ボケて来る
  ナガラ族だと  言われたが
  それの名残が  活かされる

『二』
枯れ木も山の  にぎわいと
玄関テレビで  ひまつぶし
 びんぼう症で  ないけれど
 何か気にする  性質なのだ
  やはり冬だな  ダークだな
  着てる服見て  落ち来むよ

『三』
退屈しのぎに  パソコンで
玄関テレビで  ひまつぶし
 寝ている丈は  つまらなく
 何かせぬなら  バカになる
  ナガラ族でも  かまわぬぞ
  猫に負けない  筈じゃもの

二行きめる
『一』
下手な作詞は
下手な作詞は  してるけど
時間つぶしの  ひまつぶし
別にノルマが  あるでなし
特に気にする  ものもなく
俺はいつでも  マイペース

『二』
下手な作詞の
下手な作詞の  明け暮れは
特技活かした  文字あそび
誰もとやかく  言わないし
何も聞く気も  持たないし
俺はようやく  マイペース

『三』
下手な作詞と
下手な作詞と  パソコンは
多分欠かせぬ  ひまつぶし
だから寝坊も  しているし
それに途中で  打ち切るし
俺は気ままに  マイペース

主治医より一言

≪ベル外れ≫

 命綱のベルが外れて大変だったようですね。まったく知りませんでした。

逆に固定しているベルが外れた時の自動センサーの方が大事かもしれませんね。

工夫出来るかどうか検討してみます。今年も残すところあとわずかですが、今月は胃の治療もありますので、がんばりましょうね。

来年も宜しくお願いします。