『一』 |
文句あっても 黙って喋れ |
他人の意見は 聞いておけ |
聞けば 聞けば なにかが |
そこで そこで 増すのさ |
ああ会議中だ |
雑談やめよう 黙って喋れ |
『二』 |
ガイド中なら 黙って喋れ |
私語は控えて 聞いておれ |
知らぬ 知らぬ なにかを |
そっと そっと つかめる |
ああ旅の中途 |
説明聞こうよ 黙って喋れ |
『三』 |
望みあるなら 黙って喋れ |
腹におさめろ 眼でかたれ | つばは つばは 飲み込め | うわさ うわさ ひろがる | ああ口は災い | 信用生もうよ 黙って喋れ |
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『一』 |
子守しながら 地名をおぼえ |
丁稚暮らしに 無駄はない |
熱いうどんを のんびちろ |
ほおばる程の ひま無くて |
それでようやく あきんどや |
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『二』 |
悔しかったら 歯を出し笑え |
口をあけたら 気も晴れる |
への字口では 気が滅入り |
来てたお客も 帰り出す |
笑顔千両が あきんどや |
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『三』 |
こまい金でも 一円二円 |
生きた世間に 変えられる |
流す汗だけ 涙だけ |
稼ぎ芽を出す 花ひらく |
怖さ知るのも あきんどや |
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