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なにくそ!俺はここにいる34
                         京都府 飛田洋さん(61歳)


迷惑かけます すみません
なんと中国
(『雨に咲く花』の替え歌)
文句言えない    寝たきりが
手足出せない    いらだちで
迷惑かけます    すみません
明日も変りは    ないですが
明日も宜しく     ねがいます
   
毎度お世話に    なりながら
恥をかかせて    すみません
迷惑かけます    すみません
生きる励まし    ありがとう

生きる勇気が    持てました

   
不安なんかも    吹っ切れて
割りと気楽な    暮らしから
迷惑ついでの    たのみです
死への覚悟は    ありますが
死への誘いは    まだですか

『一』
胎児細胞       再生医学
日本ばかりは    まだだとか
なんと中国      あたりでは
すでに手術も     するそうな
   
『ニ』
誰も中絶       奨めはせぬが
命なくして      生かしきれ
俺に値打は     ないけれど
機会来たなら    どうするか  
    
『三』
昨日に祈り      明日を信じ
今日も介護の    世話を受ける
見込ないのに    気が引けて
夢がないのに    遠慮がち

 

『四』
今年も秋が     いずれは来るが
薬石効なく     明け暮れる
俺もそのうち    復活が
出来る時代を    願ってる
若手は偉い
(『リンゴ村から』の曲で)
これからだ
(『湖愁』の替え歌)
『一』
明治のやりがい     大正ロマン
昭和のやる気の     学びも空し
ペイオフ始まる      横文字文化
わたくしよりも       若手はナー
若手はナ 偉い  
『ニ』
ものみな不足が     工夫を誘い
努力を生み出す     力となった
時代のながれに     物価は変る
わたくしよりも       若手はナー  
若手はナ 偉い
 
『三』
商家のいましめ     暖簾の重み
老舗のありよう     学びも哀し
世間の成り立ち   景色も移る
わたくしよりも     若手はナー
若手はナ 偉い
『一』
痛みはせぬし     聞こえてる
動けないけど     ぼけてない
不運だったが     落ち込まぬ
嘆いていては     はじまらぬ
人生どっこい     これからだ
 
『ニ』

床擦れなんて     聞かないね

動けないから     怪我もない
不遇なんかで     あるものか
子どもも妻も      ついている
人生どっこい      これからだ
 
『三』
我慢のついで     我慢すりゃ
いつか奇跡が     ツキが来る
悪い日ばかり     あるものか
何だなにくそ     泣くものか
人生どっこい     これからだ
『九十九里浜』
(『箱根八里の半次郎』の替え歌)
 
『一』
何が起きるか      一寸先にゃ
何があるやら      わからない
夜に浮かれて      夜明けに涙
運で終わりは      あんまりだ
やだねったら      やだね
九十九里はま    苦はごめん
 
『ニ』
外に出たなら      交通事故と
天変地異にゃ     こと欠かぬ
せめてあの時     後悔しても
何でいまさら      悔やむとは 
やだねったら     やだね
九十九里はま    苦はごめん
 
『三』
後になったら      責任なくて
何だかんだと      言うている
それが本音か    建前ならば
綺麗ごとなら     やめちまえ
やだねったら     やだね
九十九里はま    苦はごめん
主治医より一言
 JR事故は、本当に悲惨でしたね。利便性と利益が追求されすぎて、安全性が軽視されていたなんて・・・。 まず、安全性が最優先で、それから利便性が次でしょうね。改めて考えさせられました。