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なにくそ!俺はここにいる49
                         京都府 飛田洋さん(63歳)


末を乱さず
(『出世街道』の替え歌もどき)
商い心得帖
(『古城』の替え歌もどき)
『一』
聞かぬ言葉を     口にはすまい
聞かぬ耳には     届きはすまい
俺は聞いたし     学んで来たぞ
今をわすれず     末をみださず
 
『二』
これは然りと     思ったことは
これは工夫で     進歩をさせた
俺の暮らしの     基本はこれさ
悪く取らずに     末をみださず
 
『三』
髭をはやして     生れて来たか
背広着込んで    外車で来たか
誰もはじめは     一から出来ぬ
元をわすれず     末をみださず
 
『四』
プラス思考で     明るくやるさ
やる気元気で     楽しくやるさ
全てとりよう      金ではないぜ
愛をつらぬき     末をみださず
『一』
よごれた水を     うすめたら
よごれた水は     うすまるが
よごれた水を     捨て切って
ああ
よごれた水が     変わるのさ
 
『二』
お世辞に嘘を     みのがすな
おべっか媚を     みすごすな
ベテラン古参     手を抜くぞ
ああ
ルーキー若手     芽を摘むな
 
『三』
一つがすべて     かたるから
一つですべて     かたられる
一つのミスや     しくじりは
ああ
一人でないと     みなされる
 
『四』
人気あっての     あきないで
人気落とせば     あきられる
模倣の出来ぬ     アイデアと
ああ
模倣の出来ぬ     ポリシーを

 

アホかいな
(『奥飛騨慕情』の替え歌もどき)
誠をつくせ
(『波止場しぐれ』の替え歌もどき)
『一』
平和となえて     武器を売る
パイプ襲って     たれながす
エコや自然と     言う割りに
都市を破壊の     バカがいる
何とかしろよ     アホかいな
 
『ニ』
ベルを何度も     鳴らすのは
何かわすれて     いるからさ
用もないのに     呼ぶものか
落度あるのが     わからんか
一寸かんがえ     アホかいな
 

『三』

金にこだわり     とらわれて
愛をわすれて     死ぬ気かい
それを選んで     ひたすらに
仕事ばかりの     バカがいる
遊びゆとりさ     アホかいな

 

『一』
見込ないのに     やらせるか
若いうちなら      買ってやれ
苦労苦にせず     誠をつくせ
それが骨にも     血にもなり
いずれ花咲く     葉がしげる
 
『二』
出来ぬ相手に     持ち出すか
器量あるなら     受けてやれ
苦労苦にせず     誠をつくせ
それが知識に     知恵になる
いずれ自信に     得手なる
 
『三』
恩に着せたり     じらしたり
それは損売る     値を下げる
苦労苦にせず     誠をつくせ
それが意欲に     意地になる
いずれ誇りに     名を変わる
夢を追おう
(『雨の中の二人』の替え歌もどき)
泉のごとく
(『雨に咲く花』の替え歌もどき)
『一』
口でお世辞を     言うでなく
腹でほんきで     ほめるなら
人はおもわぬ     力を出すさ
それが励みに     なるかもね
倍の不思議を     出すかもね
夢を追おうよ      何処までも
 
『ニ』
恋に生まれは      いらないさ
育ちなんかも      気にかけず
今がどうだで      心は決まる
愛に変わって      行くかもね
離れられなく      成るかもね
夢を追おうよ      何処までも
 
『三』
正義つらぬく      意志あれば
不正たれ込め     スッパ抜け
欲がからめば     精神くさる
知らぬ顔など     無理かもね
おなじ穴には     無茶かもね
夢を追おうよ     何処までも

『一』
泉のごとく     悩みは深く
運命怨んで    泣けてくる
夢は中途で    途切れても
瞼閉じれば    わいてくる
 
『ニ』
昔のごとく     働きたいよ
手足動かず    うらめしい
狂う段取り     はぐるまは
元に戻らず     サビを呼ぶ
 
『三』
林のごとく      静かな人よ
二十四時間     世話受ける
治る見込が     見当たらず
胸に辛さが      こみあがる
 
『四』
鰻のごとく      暴れて踊り
達磨大師で     いたくない
これで七年     過ぎたのに
夢を夢見て     暮らすのか

主治医より一言

 私なんかは、最近たいした理由もないのに夢を追いかけなくなってきています。飛田さんの詩を読んで刺激を受けたり癒されたりしているのは、私だけでなく全国にたくさんおられると思いますよ。これからも私達の泉のごとく宜しくお願いしますね。