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なにくそ!俺はここにいる68

京都府 飛田洋さん(64歳)


理屈言うな

痰と唾とで


『一』
腹が立つのは わかるけど
喧嘩売ったら 気が済むが
過去の我慢が 無駄になり
みんな努力が 消えちまう
理屈言うなよ しんぼうだ

『二』
山のてっぺん いるけれど
それが自力と なかりけり
釈迦に教えを とくようで
言葉つつしめ わきまえろ
理屈言うなよ ならべるな

『三』
種はまかねば 芽は出さぬ
水をやらねば 葉は伸びぬ
あたり外れは あるものさ
それも運だと あきらめろ
理屈言うなよ 世の中じゃ


『一』
いつも吸引 すまないね
顔を拝んで ありがとう
急ぐ余りに 言ってるが
むせてるが 唾液と同じ
痰と唾とで
痰と唾とで 気分が違う

『二』
少し我慢を していたが
夜の夜中に ありがとう
遅い介護に 気が引けて
あせるけど 一言言えば
痰と唾とで
痰と唾とで 苦しさ違う
 
『三』
こんな体に なったけど
二十四時間 ありがとう
泥と水との 差だろうか
言うならば 口癖だろね
痰と唾とで
痰と唾とで 遠慮が違う

明日の希望

無念の極み


『一』
明日の希望に
明日の希望に 燃えながら
俺はやるきに なっていた
船場あきんど 理想に描き
二十歳の頃を 過ごしたな

『ニ』
なみだ流した
なみだ流した 口惜しさで
終るつもりで なかったよ
近江あきんど 日野商人と
手本に不自由 なかったよ

『三』
明日の希望と
明日の希望と ポリシーは
今も変わらず 持っている
指のそろばん 損得はじく
二十歳の夢は はじけない


『一』
正義ぶってた つもりでも
道理とおらず 泣き寝入り
筋の知らない 相手が悪く
それで暮しは 五十歩百歩
無念の極みよ 無念の極み

『二』
悪をさばいた つもりでも
念を押さずに 抜けていた
義理や情けは 今では古い
金がもの言い 悪事も通す
無念の極みよ 無念の極み

『三』
上がきまぐれ でたらめで
下はなまくら ごまをする
明日の安らぎ 癒しを前に
今日の苦労は 真っ平ご免
無念の極みよ 無念の極み


主治医より一言

<<痰と唾とで>>

 痰や胃食道逆流はコントロール出来ても、唾液は、コントロール難しいですね。口にガーゼをくわえておられますが、夜間のむせる頻度に差はあったのでしょうか。御教示お願いします。


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