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なにくそ！俺はここにいる69

京都府　飛田洋さん(65歳）

利口ぶるなよバカになれ

特にはなしはよく聞こう

『一』
利口ぶるなよ　バカになれ
　利口ぶるから　バカを見る
　利口だったら　断ることも
利口ぶるから　カモになる
利口ぶらずに　ボケておれ

『二』
文句言うなよ　愚痴るなよ
文句言うほど　出来てるか
　文句言われて　喜ぶような
　文句ヘチなど　いるだろか
文句言うのも　ほどほどに

『三』
人はひとりで　ないのだぞ
人はおたがい　たすけあえ
　人はそうして　協調し合い
　人はおとなに　成って行き
人はゆとりを　持って来る

『一』
特にはなしは　良く聞こう
耳はダンボで　目はサラに
　知った顔する　馬鹿よりも
　知らぬ顔する　おとぼけで
　何か身につく　智慧がつく

『二』
特にはなしは　良く聞こう
口はひとつで　ミミふたつ
　言って恨みを　買うよりは
　言わず守りを　かためよう
　知らず思わず　武器になる
　
『三』
思いついたら　気がつけば
忘れないまに　サッとやる
　一秒ちがいが　手おくれで
　一秒おくれで　さきが行く
　パッと動いて　勝ちとなる

寝るより苦痛なかりけり

遠いものだねしあわせは

『一』
寝るのは楽と　言うけれど
寝るより苦痛　なかりけり
　予期せぬ事で　寝ているが
　かれこれ八年　たつのかな
　得難い思いを　して来たが

『ニ』
寝るのが夢で　あったけど
寝るより苦痛　なかりけり
　変わらぬ景色　このムード
　季節の移りめ　知らないで
　月日は流れる　夜が明ける

『三』
寝るのが癖に　なりそうで
寝るより苦痛　なかりけり
　怠ける質じゃ　なかったが
　甘えが顔出す　のぞいてる
　人間これでは　駄目になる


『一』
遠いものだね　しあわせは
　好きな貴女と　つれだって
　我慢のみちを　来たけれど
何処か迷って　しまったよ
しあわせ等と　ほどとおい

『二』
遠いものだね　しあわせは
　死んだ野郎の　くちぐせが
　俺にむなしく　ひびいてる
無理な我慢を　つづけても
しあわせ色に　染まらない

『三』
遠いものだね　しあわせは
　本を読んだら　真似したが
　みんな励まし　きやすめか
六十を越えて　わからない
しあわせ何が　不しあわせ

主治医より一言

<<利口ぶるなよバカになれ>>

　たしかに中途半端な人ほど利口ぶるんですよね。大学の先生に多いような気がするのは、私だけでしょうか。


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