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なにくそ！俺はここにいる73

京都府　飛田洋さん(65歳）

工夫と努力

言葉並べて


『一』
工夫と努力と
工夫と努力と　　進取の気骨
俺の取り柄さ　　財産なのさ
　ほかに自慢は　　ないけれど
　頑固だろうが　　変人だろが
　俺のえらんだ　　人生行くさ

『二』
工夫と努力で
工夫と努力で　　焼け跡通り
戦後知らぬが　　仏で来たさ
　我慢しんぼう　　つらぬいて
　下手な理屈は　　姿にあわぬ
　理想ばかりは　　大きく高い

『三』
二十と四時間
二十と四時間　　誰でも同じ
使い切るのが　　才覚なのさ
　はだか一つで　　来たからか
　怠けズボラは　　一切タブー
　俺のポリシー　　仕事で遊ぶ


『一』
言葉ならべて　　しりとりで
言葉ならべて　　頭のテスト
今日も時間を　　随分取った
　お蔭さまだよ　　一日つぶせ
　辛い暮らしは　　明日も続く

『二』
言葉ならべて　　パソコンで
言葉ならべて　　未練を辿り
理想うたって　　何年なるか
　暇にあかせた　　作詞と文句（ぶんく）
　一人よがりで　　校正出来ず

『三』
言葉ならべて　　文字あそび
言葉ならべて　　頭でなぞり
指をうごかし　　痴呆の防止
　古い趣味でも　　今では頼り
　記憶すがって　　明日も綴る

可愛い玩具

何やかんや


『一』
可愛い玩具の
プリンは僕の　　相棒なので
共にベッドで　　暮らしてる
　病気見舞いの　　縫いぐるみ
　何やかんやと　　増えました

『二』
可愛い玩具の
プリンを始め　　黄色で飾り
一人ぼっちの　　似合う部屋
　時間つぶしの　　にらめっこ
　それが今では　　馴れました

『三』
可愛い玩具の
プリンと常に　　阿吽の呼吸
だから静かに　　明け暮れる
　欲にからんで　　来ようとも
　お前なんかは　　無視します

『一』
何やかんやと　　家を出る
何もないのに　　街へ出る
金も持たずに　　相手なく
金はないのに　　夢もなく
寂しくないの　　お前さん

　『二』
　何やかんやと　　理屈言う
　何かわからぬ　　弁は立つ
　明日あるから　　前向きに
　明日持つのさ　　挑むのさ
　希望を持とう　　お前さん

　　『三』
　　水はおのれを　　主張せぬ
　　水はかたちに　　逆らわぬ
　　石はながされ　　角がとれ
　　石は打たれて　　丸くなる
　　勇気を出そう　　お前さん


だれも苦手があるだろう

これと想えばはじめよう

『一』
新米さんだね　　たのむから
素足に軍手は　　やめてくれ
だれも苦手が　　あるだろう
　私にとっては
　そこが弱みさ　　ツボなんだ
　笑いころげて　　むせかえる

『二』
新米さんだね　　たのむから
優しい髭剃り　　たのみます
だれも苦手が　　あるだろう
　私にとっては
　荒っぽいのに　　びびってる
　なにせこの肌　　デリケート

『三』
新米さんには　　無理言わん
少しは我慢が　　出来るけど
だれも苦手が　　あるだろう
　私にとっては
　でかい声だけ　　ごめんだよ
　とんだ恥かく　　ことになる

『一』
これと想えば　　はじめよう
　良いと思えば　　つづけよう
　それが貴方の　　ためになる
効果出るには　　日がかかり
三日坊主じゃ　　駄目なのさ

『二』
これと想えば　　手を出そう
　言われる前に　　やり出そう
　知らぬ顔なら　　浮かばれぬ
プラス思考で　　ハッスルさ
どんな事にも　　ひるむなよ

『三』
これと想えば　　はじめよう
　今の今日でも　　いいのだよ
　何もせぬのは　　負けになる
怠けズボラで　　終わるより
運のわるさで　　終わるのさ


主治医より一言

<<工夫と努力>>

　誰でも１日は24時間あるんですよね。どう使い切るかが大事ですね。“時間がない”“忙しい”をすぐ言い訳にしてしまっていますが、工夫と努力を怠らずに医療をがんばりたいと思います。

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