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なにくそ！俺はここにいる83

京都府　飛田洋さん(66歳）

声は倒れて

現在進行形


『一』
声は倒れて　なくしたけれど
命だけなら　しぶとくあるよ
妻や子供に　まかせておいて
俺は気楽に　ベッドで暮らす
『二』
　偽善打算を　目にして知って
　扶養家族と　手を引っ込めた
　妻や子供に　すべてをゆだね
　俺は悲しい　ゆとりを持った

『三』
笑い上戸で　ごまかしながら
闇に隠れて　泣く夜もあるさ
妻や子供に　無理させながら
俺は何して　いるのだろうか
『四』
　嫌な運だと　あきらめながら
　奇跡祈って　むなしさつのる
　妻や子供に　不自由をかけて
　俺は焦るが　どうにもならぬ

『一』
これで十年　　　知らぬ間に
老々介護に　　　なりました
　扶養家族に　　　なり下がり
　願わぬ長寿　　　いただいて
皆の世話で　　　生きていて
現在進行形

『二』
ここの生活　　　はまり込み
老々介護と　　　言われてる
　世帯主から　　　なり下がり
　思わぬ寿命　　　つかまされ
姥捨て山を　　　のぞむのに
現在進行形

『三』
幸か不幸か　　　わからない
老々介護の　　　行き止まり
　腰の痛さを　　　こらえてる
　姿に辛さが　　　わかるだけ
三途の川に　　　あこがれて
現在進行形

女房に感謝

挨拶は大切


『一』
女房に感謝は　　柄じゃない
別に気取って　　言うでない
　優しさ素朴さ　　気立て良さ
　誰がお世辞を　　言うものか
　言えば昨日に　　かえれるか

『二』
女房に感謝は　　嘘じゃない
今にかぎった　　ことでない
　床しさ素直さ　　おおらかさ
　誰がお世辞を　　言うものか
　自慢ばなしを　　したものだ

『三』
女房に感謝は　　恥じゃない
何もえらぶる　　馬鹿でない
　気配り励まし　　ほほ笑みに
　誰がお世辞を　　言うものか
　だから元気で　　いておれる

『一』
誰に会っても　　いつだって
間髪いれずに　　おはようと
　朝のほほえみ　　かわそうよ
　人であるなら　　挨拶は大切
『二』
外で会っても　　どこだって
調子聞くよに　　こんにちは
　昼のパワーは　　ゆずり合い
　友であるほど　　挨拶は大切

『三』
街で出会えば　　さりげなく
確認済ませて　　こんばんは
　夜のタイムは　　これからと
　月を見ながら　　挨拶は大切
『四』
家じゃ忘れず　　欠かさずの
習慣みたいに　　おやすみと
　晩のいやしが　　やすらぎが
　声で来るから　　挨拶は大切

負けず嫌いのなれのはて

パソコン中にむせぬのは

『一』
いつも笑顔で　　おれたのは
無理を重ねて　　いただけさ
　本音さらせば　　逃げたくて
　背負う荷物に　　泣いていた
　　負けず嫌いの
　　負けず嫌いの　　なれのはて

『二』
やる気元気を　　ふるまって
無茶を続けて　　いただけさ
　弱音吐けない　　暮らしから
　いつも立場に　　追われてた
　　負けず嫌いの
　　負けず嫌いの　　なれのはて

『三』
余裕なくても　　させられて
無駄な動きを　　したものだ
　疲れかくさず　　つよがらず
　休みもらえば　　良かったが
　　負けず嫌いの
　　負けず嫌いの　　なれのはて

『一』
パソコン中に　　むせぬのは
知らぬが仏で　　ございます
　実はむせては　　いたけれど
　呼べば調子が　　ずれるよで
我慢している
我慢している　　だけですよ

『二』
パソコン中に　　むせぬのは
言わぬが真で　　ございます
　息をこらえて　　していたり
　夢中だったり　　無理したり
我慢していた
我慢していた　　だけですよ

『三』
パソコン中に　　むせぬのは
ありえぬ話で　　ございます
　動きないから　　おだやかで
　空気舞わない　　所為かもね
我慢するのも
我慢するのも　　なれですよ

主治医より一言

<<女房に感謝>>

　こちらの体調（精神面も含め）がすべてわかるようで、小生も頭が上がりません。日々、感謝、感謝です。

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