HOME > 患者・家族 体験記 > なにくそ!俺はここにいる96

なにくそ!俺はここにいる96

京都府 飛田洋さん(67歳)

俺はこれでもしあわせだ

頭がズキズキするけれど


『一』
随分寝たきり  寝っぱなし
俺はこれでも  しあわせだ
 ペグの食事も  いたにつき
ながら族にも  なれたけど
 辺野古の事が  気がかりな
 七十ちかくに  なって来た

『二』
無駄な知識と  知恵だけど
俺はこれでも  しあわせだ
 丁稚みたいに  そろばんを
腹ではじいて  来ただけに
 ユーロの行方  ひやかせる
 七十ちかくの  ひまつぶし

『三』
もはや希望は  消えたけど
俺はこれでも  しあわせだ
 小沢かくしで  生きのこる
由紀夫直人の  プランだと
 策士のさくで  あるにしろ
 七十までには  わかるだろ


『一』
頭がズキズキ  するけれど
悪い風邪なら  どうしよう
 仕事してたら  気が張って
 菌をそばには  寄せぬのに
生意気すぎる  寝たきりが
風邪を貰って  いるなんて

『二』
頭がズキズキ  するけれど
変な風邪では  ないだろな
 猫の手欲しい  この時期に
 いらぬ騒ぎを  呼ぶまいぞ
面倒かけるな  寝たきりが
風邪を広めて  どないする

『三』
頭がズキズキ  するけれど
流行風邪とは  かぎらない
 誰も気づいて  いないから
 自然治癒へと  まかせるか
常時寝ている  寝たきりが
風邪で参って  絵になるか


心配ですな

赤子の様に


『一』
黙り込んでて  心配ですな
塞ぎ込んでて  心配ですな
 ストレス等を  晴らすなら
 不満を愚痴で  吐き出せば
 ゆとりが少し  出るそうな

『二』
怒りっぽくて  心配ですな
忘れっぽくて  心配ですな
 ストレス等を  はらうには
 デパ地下散歩  どうですか
 気分を変える  そうですよ

『三』
休み足りなく  心配ですな
眠り足りなく  心配ですな
 ストレス等を  気にかけず
 気楽に暮せば  良いそうで
 試しにやって  みませんか


『一』
赤子のように  世話さすが
赤子のように  駄々こねぬ
赤子のように  むずるけど
赤子のように  無理させぬ
 などと赤子が
 などと赤子が  ライバルさ

 『二』
 赤子のように  だけぬけど
 赤子のように  ヤワでない
 赤子のように  見込みなく
 赤子のように  明日もない
  だけど赤子に
  だけど赤子に  立ち向かう

『三』
赤子のように  あどけなさ
赤子のように  ないけれど
赤子のように  不意をつき
赤子のように  無茶させぬ
 それで赤子は
 それで赤子は  無視出来ぬ


今の暮らし

バカとアホ


『一』
動けないけど  生きている
役に立たぬが  ここにいる
 生きる未練を  知らないが
 死ねず介護の  世話かける
なまじ元気が  あるだけに
今の暮らしは  ままならぬ

『二』
声は出せぬが  聞いている
何も言わぬが  ここにいる
 下手な喧嘩を  売らないが
 うまい誘いは  買いもせぬ
いらぬ知識と  知恵だけは
今の暮らしに  もちぐされ

『三』
世間せぬけど  ながめてる
以前ならばと  ここにいる
 若い明日にゃ  燃えたけど
 老いた明日は  見こみない
夢がいらない  わるあがき
今の暮らしに  足るを知れ


『一』
知った顔する  バカよりも
知らぬ一途な  アホが良い
 どうせ世の中  どうしても
 絡み合うのが  バカとアホ
五十歩百歩の  ことだから
 丸くまん丸く  まん丸丸く

『二』
無恥で暴れる  バカよりか
無知が笑いの  アホが好き
 どうせどの道  どう言うか
 挑み合うのは  バカとアホ
蚤とシラミを  くらべずに
 丸くまん丸く  まん丸丸く

『三』
人にへつらう  バカよりも
人にこびない  アホがまし
 どうせ努力が  まさるのに
 向い合うのが  バカとアホ
夏のヒマワリ  みならって
 丸くまん丸く  まん丸丸く

★ 蚤~のみ

主治医より一言

<<俺はこれでもしあわせだ>>

しあわせの定義は、人それぞれ違って当り前だと思います。

今の与党は、国民の真のしあわせを考えているのでしょうか。

病人の状態で判断するのではなく、病名だけで期間が制限されるリハビリ制度など、日本の医療保険制度も、国民の真のしあわせを考えなくなってきているようで残念です。