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なにくそ!俺はここにいる97

京都府 飛田洋さん(67歳)

男だったら

人それぞれ


『一』
おこるなよ
 小さな事に   こだわるな
  男だったら   余裕を示せ
とらわれず
 大きな腹で   過ごすのだ
  男だったら   まん丸丸く

『二』
あらそいに
 誇りは辛い   ものなのさ
  男だったら   空しい自慢
ひるむなよ
 いざ鎌倉は   逃げ出すな
  男だったら   真っ向勝負

『三』
なんでかな
 疑問と努力   わすれるな
  男だったら   備える事も
あまえるな
 怠けと余り   変わらない
  男だったら   自分を通せ


『一』
寒い寒いと   言うけれど
俺は暑さは   気にならぬ
 外気は侵入   しにくいが
 西日次第の   部屋なのを
  文句不平と   愚痴るのも
  人それぞれ   人それぞれ

『二』
仕事仕事に   追われると
遊ぶ余裕が   持てぬもの
 何かと倹約   しだしたら
 金が集まり   おもしろく
  質素始末で   生きるのも
  人それぞれ   人それぞれ

『三』
本音本音を   言うたらば
基地は迷惑   なんだけど
 雇用と経済   うるおうし
 危険不便と   賭けなのさ
  生れ育って   慣れっこで
  人それぞれ   人それぞれ


悪い癖だよ

寝っぱなし


『一』
雨が降らねば   農家を憂い
雨がつづけば   漁師を嘆く
 暗く取るなら   夜さえ不安
 希望あるなら   朝ほど元気
 君を見てれば
 悪く取りすぎ  悪い癖だよ

『二』
辛い言う字は  その時次第
辛い言う字は  迷いを誘う
 丸いタマゴを  四角に飾る
 そんな余裕を  遊びと示せ
 常に追われて
 走り過ぎてる  悪い癖だよ

『三』
結構言うのが  曖昧模糊で
結構言われて  判断こまる
 おもて裏ある  言葉の含み
 都合良かれが  問題起こし
 いさみ足気味
 前に出過ぎが  悪い癖だよ


『一』
十年来の私は
好まないのに  寝っぱなし
 この世に願い  あるでなし
 明日に見込み  あるでなし
意欲は失せて  あきらめで
何とはなしに  生きている

『二』
印象面で私は
怠け投げやり  寝っぱなし
 食べたい物が  あるでなし
 やりたい事が  あるでなし
介護まかせに  されるまま
流れのままに  過ごしてる

『三』
失望感で私は
言葉代えれば  寝っぱなし
 聴きたい歌が  あるでなし
 行きたい旅が  あるでなし
時間をつぶし  ひまつぶし
余病は駄目と  暮らしてる


まずは努力がなによりだ

無責任者にゃ似合わない


『一』
夢があるなら  それなりの
まずは努力が  なによりだ
 思案するのも  良いけれど
 腰を上げるさ  やることさ
やれば結果が  ついて来る
 怠けものには  明日が来ぬ

『二』
仕事始めりゃ  絶え間ない
そうさ努力が  なによりだ
 汗はもとより  欠かせない
 骨を折るのを  惜しむなよ
儲け追うより  やりとうせ
 三日坊主にゃ  明日が去る

『三』
愛が欲しいと  いうのなら
いつも努力が  なによりだ
 恋が芽生えて  あゆみ出し
 空気みたいに  なるものさ
早く感じりゃ  しあわせで
 望むかぎりは  明日を待て


『一』
無責任者にゃ  つかめない
 でっかい夢を  追っていた
毎度無理して  駈けてたが
予期せぬ事に  出くわして
 ちいさな幸せ  よろこびを
 奪い取られて  生きている

『二』
無責任者にゃ  無理なよな
 すっごい恋に  燃えていた
それが今では  寝たきりで
介護を受ける  はめになり
 ちいさな行い  おもいやり
 受けて静かに  過ごしてる

『三』
無責任者にゃ  似合わない
 とっぽい顔で  いるけれど
俺は死ねずに  もがくのに
元気がやけに  うとましく
 ちいさな憧れ  やすらぎを
 さがし求めて  暮らしてる

主治医より一言

<<まずは努力がなによりだ>>

投稿しなければならない論文が、完成できずに机の上に残っています。日々の仕事の忙しさを理由に怠っています。まずは、机の前に座って書き出す努力をしたいと思います。