●口臭の検査の実際

  口臭は、臭いの物質を測定するガスクロマトグラフィーという検査器を簡素化し、口臭を気にするアメリカでさかんに使われているハリーメーターという口臭測定機で、口臭の原因になるメチルメルカプタン等の揮発性硫化物を測定します。これらの物質はごく微量でも悪臭を発生させるので、ppb単位(10億分の1)であるとかナノグラム(1gの10億分の1)といった単位で測定されます。
口臭のある人とない人の息を調べてみると、揮発性硫化物に差がみられます。

*揮発性硫化物
主にメチルメルカプタン、硫化水素、ジメチルカプタンで微量でも卵の腐ったようなあるいはたまねぎの腐ったような悪臭を発生する硫黄の化合物のことで、お口の細菌が硫黄を含むたんぱく質を分解することによって作られます。大量にあれば毒ガスにもなるものです。
  • カウンセリング
  • 官能検査によるスクリーニング
  • 検査時間や食事の条件を変えて、ハリーメーターで数回測定
  • 歯周病との関連を調べるためオーラルガスディテクター(アテイン)でアンモニア産生菌の活動試験を行う
  • 歯周病が疑われるときはレントゲン検査や一般的な歯周病の検査
  • 顕微鏡による舌苔や歯垢の細菌観察
    以上の検査を行った後で、適正な治療方法や予防方法を決めていきます。
オーラルガスディテクター(アテイン)
ハリーメーター
口腔内のアンモニアをppm単位で測定
揮発性硫黄化合物をppb単位で測定

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