≪歯周病と口臭はくすりで治る?≫

  『 歯周病は本来感染症であるから、いままでのような外科的処置が中心では治らない。
カビの仲間のカンジダを坑カビ剤(アムホテリシンB)を歯磨き剤のように使用し効果的に除去することにより高確率で治癒する。』
ということが神奈川県の開業医により発表され、朝日新聞で報道されたため大きな話題になりました。

  また従来は歯周病の原因菌である嫌気性菌は
『 機械的除去以外の方法では除去できない.』といわれてきましたが、 熊本県の開業医が
『 歯周病は感染症であり内科的処置で治るはず。』
という基本的な考え方で、アムホテリシンB(坑カビ剤)による歯磨きとアジスロマイシンの内服で従来治りにくかった重症例も劇的に改善し、その後も継続的に再感染がなければ歯周病は再発しないことを確認しつつある、ということを歯科の雑誌に報告しています。

  またハーバード大学歯周病科の研究者が、歯周病治療に抗生物質を積極的に使用することの有効性を発表しています。
  このように歯周病の治療は、従来外科的処置にウエイトがおかれていましたが、内科的なアプローチの必要性がさらに高まっていくものと考えられます。


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