胃瘻の場合、患者の苦痛を軽減させる側面がある以上、医療の信頼性を判断するた めの比較検討試験の実施は許されない。
つまりエビデンスを数値で示せないのである。法的な整備をしようと思えば、コンセンサスもエビデンスとして認める、というような潮流を創り出していかないと難しい。
早急に結論を出そうとせず、共通認識に基づく丁寧な議論を続けてゆくべきだろう。
大阪掖済会病院特別顧問 曽和融生