207名の参加者で埋まった会場 一番後ろの立見席では展示メーカさんも聴講 |
第11回埼玉PDNセミナーは連休明けにもかかわらず200名を超える参加者が集まり、大盛況裡に開催されました。講演1では、みさと中央クリニックの高橋公一先生が「PEGとは~PEGの種類と使い分け~」について愛犬パグ(ペグではない)の写真とともに分かりやすく話して頂きました。講演2では東鷲宮病院栄養課の小花久美子さんと大竹孝子さんが「当院における経管栄養患者の下痢とその対策について~症例提示」の題目で、下痢の原因には様々なことがあるがその中でも経腸栄養剤の投与速度の重要性について提示してもらいました。
埼玉PDNセミナー世話人 水原章浩先生 |
講演3では東鷲宮病院副院長の水原章浩先生より「PEGスキントラブルとその対処」について、ティッシュこより法・うなぎ巻きなど独自の方法について実際の症例を挙げて話して頂きました。PEGの適応については様々な意見がありますが、先生は褥瘡を治すためのPEG留置も最近行っているとのことでした。
特別講演は、PDN理事長 鈴木裕先生 |
最後に、メインイベントとして国際医療福祉大学病院外科教授の鈴木裕先生より、「PEGの危機管理」についてご講演頂きました。今年はPDN設立10年目で節目の年になります。PEG留置は手軽にできるようになってきた一方で、思いもかけない合併症が起こることもあります。咽頭癌の刺入部への播種、刺入部感染、PEG交換時の誤挿入・栄養剤の誤注入などがありますが、その中で防げる合併症をいかに防ぐか、咽頭部を通過させない留置法(Direct法やIntroducer法)や交換時のSky blue法などの重要性を再認識したとともに、PEG留置にあたってもう一度適応やその手技について考えなければいけないと思いました。