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なにくそ！俺はここにいる 104

京都府　飛田洋さん(67歳）

小さな希望

我慢くらべ

『一』
大きな希望は　　なくしたが
　小さな希望は　　手に入れた
やれない事を　　言われると
一寸気持ちは　　めげるけど
　凹んでばかり　　おられない
　小さな希望が　　あるからな

『二』
大きな理想は　　消したけど
　小さな理想は　　見つけたよ
やれない事は　　やれないが
やらない訳で　　ないのだよ
　丸投げしたり　　投げ出すか
　小さな理想が　　あるからな

『三』
大きな明日は　　見込めぬが
　小さな明日は　　見込みある
やれない等と　　逃げ出すか
やるまで努力　　欠かせない
　挑んで行くさ　　あくまでも
　小さな明日が　　あるからな

★　凹む～へこむ
『一』
先やるべきは　　先にする
後へとすると　　忘れるぞ
　我慢くらべだ　　夢くらべ
　一度決めたら　　やり通せ
未来は明日は　　君の手に

『二』
今することは　　今にする
後からやれば　　遅れ取る
　我慢くらべだ　　夢あらば
　努力をしよう　　続けよう
答えはきっと　　次に来る

『三』
遅れを取れば　　追着こう
割込みだけは　　悪なのさ
　我慢くらべで　　徳を積み
　勝ち組なんて　　驕るより
実でも名でも　　君は得ろ

★　驕る～おごる

弱者の反論

寝っぱなし

『一』
出来る事なら
言われる前に　　やっている
出来ぬ事ゆえ
つらい思いを　　たえている
　そんな気持も　　わからぬか
　キズに塩とは　　あんまりな

『二』
やれる俺なら
気づいた時に　　とりかかる
やれぬ俺には
頼むばかりと　　知っている
　恩にきせられ　　言われても
　ヌカに釘だよ　　おあいにく

『三』
寝てる様だが
より良い道を　　目指してる
寝てぬ者より
楽な暮らしを　　のぞまない
　運のわるさに　　出遭ったが
　ホネの髄まで　　やられてぬ

『一』
暑い寒いと　　言えるだけ
それは幸せ　　なのですよ
　言えぬ私は　　たえながら
　誰に文句も　　言えなくて
　　常に我慢の　　寝っぱなし

『二』
嫌い大好き　　言えるのは
それは幸い　　なのですよ
　言えぬ私は　　ひたすらに
　胸に含んで　　秘めてても
　　今は悲しい　　寝っぱなし

『三』
痛い痒いが　　言えるだけ
それは幸せ　　なのですよ
　言えぬ私は　　成り行きで
　事の終止符　　うつけれど
　　割と気楽な　　寝っぱなし

★　終止符～ピリオド

まん丸丸くで足るを知る

運命は良いなこうなれば

『一』
声の出せない　　やり取りで
不便不の字を　　知りました
　すぐに言葉で　　かえせずに
　はがゆい心で　　いましたが
まん丸丸くで　　足るを知り
焦らぬ事だと　　決めました

『二』
動き取れない　　マヒからは
我慢がの字を　　知りました
　助け来るまで　　そのままで
　みじめな姿で　　いましたが
まん丸丸くで　　足るを知り
流れのままに　　まかせます

『三』
何かと世話を　　かけながら
感謝かの字も　　しりました
　髭がのびても　　気にならず
　仙人もどきも　　良いものと
まん丸丸くで　　足るを知り
喜びさがして　　過ごします

『一』
運命は良いな　　こうなれば
何もしないで　　寝っぱなし
　政府変わろが　　気にせずに
　地震起きよが　　苦にせずに
パソコン使い　　下手な詞や
ことば遊びに　　明け暮れる

『二』
運命は良いな　　取りようで
疲れ知らずの　　寝っぱなし
　仕事投げ出し　　ノータッチ
　四方見捨てて　　ノーテンキ
夢中でテレビ　　みていると
何を問うても　　聞いてない

『三』
運命は良いな　　寝たきりで
家族愚痴れど　　寝っぱなし
　景気下がろが　　上がろうが
　苦労背負わせ　　知らんぷり
ワレ関せずと　　マイペース
食事取るのは　　ペグまかせ

★　運命～さだめ

主治医より一言

<<我慢くらべ>>

　大学時代に、新しいアイデアが浮かんだら、早く実行に移さないと少なくとも5人は同じ事を考えているもんだと云われ、切磋琢磨して頑張っていたのを思い出しました。最近は、何かと人任せになってきています。反省！

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