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なにくそ!俺はここにいる71

京都府 飛田洋さん(65歳)

FAX送信のご挨拶

 平素何かとお世話になりありがとうございます。お陰さまで寝たきりながら元気に生きております。


 五月晴から梅雨の季節になろうとしております。三ヶ月予報ではこれから暑くなるそうですね。六月と言えば、私たちには紫陽花の花を連想させてくれ、お好きな方も多いのでは、ないでしょうか。私どもには紫陽花が亡き母の思い出を偲ばす一時をくれております。


 母にせがまれて整体帰りに老女四人と藤森神社の紫陽花まつりに遠回りで行ったことがありました。境内の庭が回廊になり色とりどりで鮮やかでした。みんなが喜んでいたことは書くまでもありません。当時は花に興味がないまま、私は見ておりました。寝たきりになりTVから土壌で花の色が変わるのを知り、紫陽花に今では不思議と興味を抱き、併せて母を思い出されて妙に愛着を感じ、懐かしく思えてくるのです。


 紫陽花の花は良いですが、紫陽花みたいに信念なく豹変するのは嫌ですね。他人の顔色を見て媚を売り打算で動く人を、どこか軽蔑しておりました。だから私は頑固ですと自己主張と自己弁護でした。

【復活 帰って来た・ぶんく】
* 黄砂飛ぶ 花粉まじりで ややこしや
* 不運でも 不遇と言えぬ 今日生きる
* 同じるが 和せぬ政治屋 恥じ知らぬ
* 会う人は 介護メンバー それっきり

* 同じ場所 同じポーズで 日を過ごす
* 母の日も 偲ぶしかない この身かな
* 地震起き 忘れてならぬ サイクロン
* 軍備費を 四川ミャンマ- まわせぬか

さて今月も、お世話をお掛けし作品を送ります。

この梅雨も皆様方のご健康を、お祈り致します。

今朝は肌寒さを感じました。


平成20年6月1日(日曜日)

紫陽花は 人のこころと さも似たり

飛田 洋