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なにくそ!俺はここにいる71

京都府 飛田洋さん(65歳)

PEGの交換日記11 <<お父さん、ぜんぜん下痢せんなあ>>

 ある日、世話をしながら息子が妻に話しているのをなにげなく聞くとはなしに聞いた。

 そう言えば自宅療養に入ってから八年たっているが下痢で家族の介護に迷惑かけた記憶はないし便秘で騒いだこともない。


 何でも口で飲食していた元気な頃は、むしろ下痢気味で毎食後トイレに駆け込み、それから出掛ける有様で、念の為行動範囲は車が駐車出来るトイレを確保していた位で、密かに老後の大腸癌の可能性を心配しておりました。

 ペグにして、栄養のバランスが良くなったからか吸収が良いのか、排泄物が少ないのか、私の場合は二週間便秘でも苦しくなくメタボに無用の様です。


 ペグにしたからと思うのが【とこずれ防止】に病院では、二時間おきに体位の交換をしてもらい【とこずれ防止】に懸命でしたが、ここ数年間は介護入浴でベッドから離れる位、車椅子もまれでベッドに背中を、つけたままですが今のところは床ずれの危惧はありません。


 このペグを薦めてくれた人に感謝
             案ずるよりうむがやすし。

平成20年6月1日


真っ向勝負

ねぎらい等


『一』
人畜無害で 真っ向勝負
我慢努力が 徒労に終る
人に等しく ふるまった
結果挙句が これなのか

『二』
天衣無縫で 真っ向勝負
偽善見破り 打算と相手
虫も殺さぬ ふりをした
人を黙って 見て過ごす

『三』
温故知新と 真っ向勝負
遺跡歴史は 時代を学ぶ
恩を忘れず 義理欠かぬ
そんな教育 いまいずこ

『四』
切磋琢磨で 真っ向勝負
達磨大師は 尊くすごい
これが天命 なりゆきと
辛い運命を 受け入れる


『一』
御苦労さんは 言わないね
お疲れさんは どうしたの
ねぎらい等は どうしたの
 人は一人じゃ 生きられぬ
 知らず助けを 受けている

『二』
お陰さまです お世話さま
お互いさまは 言わないの
ねぎらい等は 言わないの
 人であるなら 言うだろう
 日々の相手に ありがとう
 
『三』
お願いすると へりくだる
貴方ならばと まかせ切る
ねぎらい等で まかせ切る
 人をその気に させるのは
 信じ切ること まかすこと

朝はさわやか私は生きる

吐いた言葉で飲めません


『一』
朝はさわやか 私は生きる
今日も元気だ 変わりない
 夜明け前には 鳥がさわぐ
 一寸見たいな ああ窓の外

『二』
朝はさわやか 水槽ながめ
メダカ眺めて ふりかえる
 加茂の河原を 南に下がり
 むかし恋しい ああ川遊び

『三』
朝はさわやか 想いは巡る
屋台上がりの ラーメン屋
 声はどでかく 団体もどき
 今はなつかし ああ店構え

『四』
朝はさわやか 私は生きる
妻も目立たぬ 世話をする
 たまの喧嘩も 元気な証拠
 そうさ励みさ ああ胸ん中

『一』
吐いた言葉で
吐いた唾です 飲めません
のべた限りは 変えません
 かざみ鳥では あるまいし
 変わり玉でも ありません

『二』
どんな頼みで
どんな方でも 受けてます
儲けばなしも おくれます
 金であとさき つけるなら
 店に見込みは つきません

『三』
惚れた仕草の
惚れた女です 好いてます
なんで別れが あるのです
 まして離婚の 二文字など
 俺の辞書には ありません

主治医より一言

<<PEGの交換日記11>>

 たしかに介護の現場では、下痢は、大きな問題の一つですね。いつも摂っておられる青汁(繊維分)も下痢に効果的なんですよね。でも、いつも云っているように排便は一週間に一回はしましょうね。…指示通りに?