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なにくそ!俺はここにいる85

京都府 飛田洋さん(66歳)

単純な発想

元気が一番


『一』
雨があつまり  川になり
川がながれて  海に出る
 そんな自然に  逆らわず
 過ごす暮しを  楽しもう
  泣くも笑うも
  泣くも笑うも  同じなら

『二』
恋のこころは  下につき
愛のこころは  中にある
 恋のやすうり  悲しいが
 愛とならずに  遠ざかる
  泣くも笑うも
  泣くも笑うも  同じでも

『三』
人に良いのを  食という
ペグは節度を  守りきる
 メタボ候補は  肥るより
 たちが悪いと  声もある
  泣くも笑うも
  泣くも笑うも  同じだが


『一』
貴方は最近   おこりんぼ
何かと事に   いらつくね
 疲れが酷い   せいなのか
 余裕を失い   気になるよ
  元気が一番
  元気が一番   がんばろう

『二』
貴方の表情   さみしんぼ
作り笑いが   目立ってる
 僕との会話   消えたから
 お互い辛い   暮らしでも
  元気が一番
  元気が一番   がんばろう

『三』
貴方は全く   わすれんぼ
一秒後には   わすれてる
 何かと多忙   だとしても
 同じに二つ   出来ないよ
  元気が一番
  元気が一番   がんばろう


昭和のうた

退屈数え歌


『一』
次兄について  パチンコ屋
B・G・Mで  聴いたのさ
 昭和のうたを  知ったのは
 時間つぶしの  ひまつぶし
以来知らずに  くちずさみ
留守の相手に  なっていた

『二』
作詞のプロに  なりたいと
夢見たころの  なつかしさ
 昭和のうたは  もとよりも
 大正ソングも  そらんじた
花のお江戸に  捨てられぬ
肩におもたい  荷があった

『三』
見捨てる事が  出来なくて
親に言うまま  かごのとり
  昭和のうたは  それとなく
  歌詞で励まし  くれていた
流行り廃りは  あるけれど
忘れられない  日々を呼ぶ


『一』
一つひっそり  ひまつぶし
一人ひそかに  退屈数え歌
 マンネリTV  見飽きたし
 テープにCD  聞き飽きた
見かける顔は  おなじみの
介護メンバー  そればかり
  
『二』
二つ不可思議  ふりかえり
不治に塞いで  退屈数え歌
 春だと言うが  四季はなく
 そよ風吹かず  日も差さぬ
ながめる水槽  それだけが
せめて救いに  なっている

『三』
三つ見込みに  みはなされ
惨め身に染む  退屈数え歌
 痛みがなくて  いきている
 この時こそが  よろこびと
ベッドの上で  足るを知り
開きなおりで  あきらめる


も一度自分を出し切ろう

時代変わって来ています


『一』
なにも努力を  せずにして
不平ばかりは  いかがかな
 出来る限りを  がんばれば
 たすける人が  来るかもね
も一度自分を
も一度自分を  出し切ろう

『二』
好きと態度で  示さなきゃ
嫁のよの字も  ちかづかぬ
 黙り込まずに  売り込みで
 惚れ込む人に  あうかもね
今こそ自分を
今こそ自分を  出し切ろう

『三』
備えなくして  せずにして
何処に憂いが  消えようか
 無駄と思って  やることが
 予期せぬ役に  立つかもね
も一度自分を
も一度自分を  出し切ろう


『一』
TVをTVで  見るなんて
勿体ないでは  ないですか
 アナログ放送  終わります
 携帯デンワや  パソコンで
時代変わって
時代変わって  来ています

『二』
子供が子供で  いれるのは
家族しだいで  ないですか
 十五で旅立つ  子もあれば
 五十の息子が  スネかじる
時代変わって
時代変わって  なさけない

『三』
電話は電話で  あればいい
余計な機能が  おおすぎる
 用途に応じて  シンプルに
 儲けは二の次  あとまわし
時代変わって
時代変わって  いるけれど

主治医より一言

<<単純な発想>>

 ペグは、他の栄養管理法と比べて、きわめて生理的で管理も容易な方法です。最初に胃ろうを考えた人は、すごいですね。