Q4.嚥下の評価・訓練をしてくれる病院や訪問診療をして下さる歯科医は、どうやって探せばいいのですか?
A:PDNのホームページに掲載されているリストも参考になりますが、パソコン操作が苦手という方は、身近なネットワークを通じた探し方も、知っておきたいところです。
まず、訪問看護師やケアマネジャー、行政機関や保健所に聞くという手もあります。ただし、その情報量は残念ながら格差があるのが現状です。
歯科医師会も取り組みの格差がありますが、一部の歯科医師会では、嚥下相談医とか口腔機能支援医といった歯科医師をホームページで紹介しています。
摂食嚥下関連医療資源マップで、嚥下相談窓口や介護食対応レストランを見つけることが可能です。
在宅訪問で摂食嚥下機能についても、相談できる歯科医を含む栄養サポートチームが、どの地域にもできるとよいですね。
コラム:神奈川摂食嚥下リハ研究会の取り組み
神奈川摂食嚥下リハ研究会は2008年3月に設立されました。研究会の目的は、神奈川県域内での摂食嚥下リハの実施施設開拓、摂食嚥下リハ研究の進歩・実践の発展に貢献し質を向上、研修会の開催・研究発表・実務研修など教育的支援、会員相互の情報交換を充実しネットワークを拡充、関係者・一般市民への啓蒙活動および情報提供、神奈川PDN(ペグドクターズネットワーク)などと連携、の6つです。世話人は2018年2月時点で143人です。
特徴として、神奈川県を8つの支部に分けたうえで、各支部で年1回は摂食嚥下リハの研修会を開催することで、県全体での摂食嚥下リハの質向上を目指しています。また、顔の見える関係作りを重視しており、年2回の県全体の研究会の後には原則として懇親会を行っています。
研究会のアウトプットとして、NST嚥下連絡票と神奈川県内のリハビリ相談窓口を作成し、いずれも当研究会のホームページに掲載しています。
参考
(注:これらすべてが嚥下の評価・訓練をしてくれる病院の参考になるわけではありません)
- NPO法人PDN
- 日本摂食嚥下リハビリテーション学会HP嚥下リハビリ相談窓口
- 日本摂食嚥下リハビリテーション学会
- 日本摂食嚥下リハビリテーション学会E-learning(会員限定)
- 日本摂食嚥下リハビリテーション学会関連研究会
- 日本嚥下医学会
- 神奈川県歯科医師会
- 福岡市歯科医師会
- 日本嚥下障害臨床研究会
- 浜松摂食・嚥下懇話会
- 神奈川摂食・嚥下リハビリテーション研究会
- 嚥下障害支援サイト スワロー
- 嚥下食ドットコム
- NPO法人摂食介護支援プロジェクト(DHP)
- KOMPAS 摂食・嚥下障害のリハビリテーション
- 大阪府 在宅版 咀嚼嚥下機能・構音機能障害 評価・指導マニュアル
- ニュートリー株式会社 キーワードでわかる臨床栄養 改訂版
- (横浜市立大学附属市民総合医療センター リハビリテーション科 若林秀隆)
- 8-Q1.ヒトに必要な栄養量について教えてください。
- 8-Q2.食事は経口摂取ではなく胃瘻からなので、誤嚥はしていないと思うのですが、熱が出ます。どうしてですか?
- 8-Q3.食べられるようになったら胃瘻から離脱できますか?
- (→) 8-Q4.嚥下の評価・訓練をしてくれる病院や訪問診療をして下さる歯科医は、どうやって探せばいいのですか?