Q1.家の中で寝てばかりいます。食べるための体力をつけたいのですが、何から始めたら良いのでしょう?

Q1-7:握力が弱くて食器を持てません。何か良い道具がありますか?

A:様々な工夫された道具が市販されています。

福祉用品には個々の用途に合わせた道具が市販されています。例えば、握りやすく作られた箸や置いたままでもすくいやすい形状に工夫された皿等が挙げられます。道具の工夫には、スポンジ等を利用しスプーンや箸を太くしたり、粘土等で自分の手の形に合わせることにより握りやすくする工夫が挙げられます(図12)。市販のカタログ等を参考にしていただければと思います。

図12 様々な工夫された道具例
図12 様々な工夫された道具例

道具の工夫以外では、本人の機能を高めることが必要になります。握力とは手で物を握る力で、性別や年齢によって差があり、麻痺だけでなく加齢や栄養状況の悪化によって筋力が低下する場合があります。握力自体を鍛えるには、柔らかいボールを握る、あるいはタオルを丸くして握る等負荷をかけて握る動作を反復することが挙げられます。ただ、握力だけでなく、上肢自体の操作機能が低下している場合も考えられます。その場合は、上肢や上肢を支える体幹の機能向上、特に空間で上肢を動かす機能を高めることが必要になります。

▲ページの最初へ戻る

あなたは医療関係者ですか?
この先のサイトで提供している情報は、医療関係者を対象としています。
一般の方や患者さんへの情報提供を目的としたものではありませんので、ご了承下さい。
いいえ
はい