Q1.まだ寝たきりなのですが、食べられるかどうか、ベッドサイドで出来る簡単なテストはありますか?
Q1-1:嚥下評価のテストの前に何をしたら良いでしょうか
A:その患者さんに食べる条件が整っているかどうかの確認が重要です。
1.目は覚めているか?
まったく目が覚めていない方(声をかけても、刺激しても目が覚めない人)は、仮に嚥下機能の評価が良さそうだとしても、食事をすることは現実的に難しいことが多い。
2.栄養状態が悪くないか?
異常に痩せている状態では、体力も筋力も低下しているので、その状態での姿勢の保持や、リハビリテーションの実施は難しい。
例えば胃ろうから必要な栄養が摂れていて、簡単な刺激で覚醒でき、認知症等で会話のつじつまは合わなくてもきれいに声は出せ、唾をゴクンと飲んでいることも確認でき、常時、痰が出続けている状態ではなく、異常な頻脈や発熱等で起こすことができないほど悪くないということが大前提です。
ある程度条件を満たしていることが必要で、例えばその条件を全部満たしていないと嚥下に関する何のテストも出来ないということではない。条件を満たしていた方が先に進みやすいということです。
Q1.まだ寝たきりなのですが、食べられるかどうか、ベッドサイドで出来る簡単なテストはありますか?(東京科学大学大学院 准教授 戸原 玄)
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