Q1.家の中で寝てばかりいます。食べるための体力をつけたいのですが、何から始めたら良いのでしょう?

Q1-8:食事環境の工夫が大切と言われますが、どんな事に気をつけるのですか?

A:食事環境の工夫とは、対象者の方の身体機能を考慮して、安全に食べられるために食事に関わることを調整していくことです

食事環境というのは、対象者の方が食事場面で関わること、例えばテーブル、椅子、食器、さらに食べる場所、周りに誰かがいるか等、全てが食事環境となります。食事環境を調整することにより、対象者の方の嚥下機能を高め、少しでも安全に食事がとれることを目標にします。そのために対象者の方の食事に関して、何が問題を起こしているかを評価することが必要になります。

例えば、食事摂取の際に身体が傾きやすくなる場合には、両手が乗るようなカットアウトテーブルを使い身体が傾かないように調整します。食事摂取の負担を減らす工夫としてテーブルの高さを調整し、食材と口の距離を近づける方法があります。一口量が多くなるとむせやすい場合は、小さめのスプーン等を使い一口量が多くならないようにします。

図10 食事環境調整例

元々、食べ方には個人の特性があります。例えば、良く噛まずに飲み込んだり、一回の摂取量が多かったり、無意識に姿勢が傾いて食べている場合もあります。本人が気づかずに行っていることが多く、それが現状の食事に影響を及ぼしている場合があります。そのため、食事を確認し現状の身体機能に合わせて食事全体を再調整していくことが必要になります。

出来ることを見極めて支えてあげる

身体機能を維持するには、普段の生活の中で身近なことを自分で行うことが必要です。例えば、自分で寝返りをする、自分で起きて座る等の基本動作や、着替え等の日常生活動作等を毎日繰り返し行うことが大切です。例え完全に1人ではできなくても、自分のできることを行うことが重要になります。本人の持っている機能を使うことが、身体機能維持、あるいは機能向上に繋がっていきます。周囲の関わる方々は、それをよく観察して、無理なく支えてあげることが大事です。

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